映画の海

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⑨組織のなかで

映画『孤狼の血 LEVEL2』ネタバレなしの感想。裏社会を取り仕切っていた刑事の元に悪魔のような男が出所する

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■評価:★★★★☆4

「孤狼として治安を守る警察官の苦悩」

【映画】孤狼の血 LEVEL2のレビュー、批評、評価

2018年に公開されたの映画『孤狼の血』の続編で、2021年公開の警察・ヤクザ映画。

監督は、『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌。

広島県警で“伝説”と称された刑事・大上章吾がこの世を去ってから3年後、彼の遺志を受け継いだ刑事・日岡秀一は裏社会を取り仕切っていたが、そこに出所してきた“悪魔”こと上林が現れたことで状況は急転し、互いの組織を巻き込んだ抗争と発展していく。

面白すぎる。
本作で最もびっくりしたのが、パート2なのに異様に面白いという点。

そもそもヒット作のパート2は、ハズレが多い。
例えばデスゲーム・ブームの始祖となる『バトル・ロワイアル』の続編だったり、個人的には『アナと雪の女王2』も微妙な出来映えだった。
だが、まれにパート2でも当たり作品は存在する。
パート2でも当たってる作品って、パート1が実はそこそこのクオリティだった、というケースがほとんどだと私は思っている。あくまで主観だが。

例えば、ターミネーターシリーズ。
ターミネーターのシリーズ最高傑作は言わずもがな、2。
だが、正直、ターミネーターって1は面白いだろうか?
別につまらないとは思わないが、誰もが傑作、と言えるほどの素晴らしい作品だとはいいがたい内容。

だが、本作は違う。
『孤狼の血』のパート1はむちゃくちゃ面白い。
まず、タイトルにもなっている孤狼の大上章吾がとてつもなく魅力的。
他にも、魅力的なキャラは多数出てくるし、ストーリーも刺激的で、斜め上を行く展開が面白い。
バイオレンス映画が好きな人であれば、『孤狼の血』のパート1を評価する人は多いだろう。

あまりにパート1が面白かったので、正直、『孤狼の血 LEVEL2』はあまり期待していなかった。
だが、ツイッターを始めとするSNS上での評判が良かったので、ダメ元で鑑賞した。
びっくりした。
『孤狼の血 LEVEL2』、面白すぎやしないだろうか。

本作を面白くした一番の要因が、鈴木亮平が扮した上林のキャラクターである。
上林があまりに狂いすぎていて、悪役としての魅力が抜群である。
ほんと、クソみたいに弱い者いじめをしまくるのだ。
目を逸らしたくなるほどの残忍な方法で。

鈴木亮平のポテンシャルに驚かされる。
何なら、本作撮影後の鈴木亮平のメンタルを心配してしまったくらいに残忍なキャラクターを迫力満点で演じている。
(鑑賞後に心配になって鈴木亮平のツイッターを確認したら、2022年にあけおめの旨を元気よく伝えていたので安心した)

あと、日岡に扮した松坂桃李も良かった。
一昔前の松坂桃李は、なよっとした中性的なイメージしかなかった。
だが、本作では男臭い雰囲気が漂っていて、彼自身の成長を感じた。
結婚もしたし、これから先、ますます男としても、役者としても成熟していくであろう。

他にも日岡の相棒である瀬島の癖の強さも良かったし、村上虹郎扮するチンタも魅力的なキャラクター。

後で驚いたのが、本作は原作にはないオリジナルストーリーとのこと。
オリジナルストーリーで、ここまで魅力的なキャラクターを作り上げられたのはとてつもない大手柄。
本当に良くできた映画である。
邦画の底力を見せつけられた気分。

悪役が魅力的な作品はコチラ。

■宮本から君へ

■悪魔を見た

■聖なる鹿殺し

■チェイサー

■メイドインアビス 深き魂の黎明

孤狼の血 LEVEL2の作品情報

■監督:白石和彌
■出演者:松坂桃李
鈴木亮平
村上虹郎
西野七瀬
■Wikipedia:孤狼の血 LEVEL2

孤狼の血 LEVEL2を見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(Blu-ray)
TSUTAYA TV:-
Netflix:-
※2022年1月現在

-⑨組織のなかで

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。