映画の海

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⑤人生の節目

映画『青天の霹靂』ネタバレなしの感想。両親とは絶縁状態の男がタイムスリップし、若き両親と出会う

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■評価:★★★☆☆3.5

「親子」

【映画】青天の霹靂のレビュー、批評、評価

ピンのお笑い芸人で、Netflix配信映画『浅草キッド』などの映画監督も務める劇団ひとり監督による2014年公開のコメディ・ドラマ映画。
同名タイトルの原作小説も、劇団ひとりによるもの。

両親とは絶縁状態の売れないマジシャンの男。ある日、彼は父がホームレス生活の果てに死んだことを知る。父と自分の惨めな人生を重ねて絶望していた彼は、突然40年前にタイムスリップし、そこで若かりし頃の両親と出会う。

劇団ひとりの映画は、もともとそんなに期待しておらず、無関心だった。
明確な理由があり、過去に劇団ひとりの原作小説『陰日向に咲く』を読んだことがあるのだが、まったく楽しくなかった。
読み応えもなく、今思い返しても、ストーリーはまったく覚えていない。
つまり、自分には合わない物語だったということである。

しばらく経ち、netflixで劇団ひとり監督作品『浅草キッド』が公開され、世間では大きな話題となった。
『陰日向に咲く』の悪いイメージが先立ち、『浅草キッド』は鑑賞するつもりは皆無だった。
だが、職場の人に勧められたので駄目元で鑑賞してみたら、ビックリするほど出来が良くて、大満足だった。
ビートたけしを始めとする、一人一人のキャラクターが魅力的で、一瞬で、心を奪われた物語だった。

『青天の霹靂』を鑑賞しようと思ったのは、『浅草キッド』が良かったというのが理由の1つ。
もう一つは、私が毎週楽しみにしているTV番組『人志松本の酒のツマミになる話』である。
ゲストたちと決まったテーマを、オチを付ける必要もなく、だらだらとトークする緩い番組。
ある回で、お笑い芸人コンビ、ますだおかだの岡田の娘、岡田結実が、「めったに泣かない父が、『青天の霹靂』で号泣した。劇団ひとりさんすごい」と語っていた。

鑑賞したところ、確かに素晴らしい内容だった。
タイムスリップして、若かりし両親と出会うというもの。
あまり使い古されたタイムスリップという設定は好みではない。
だが、『浅草キッド』と同様にキャラクターが魅力的だった。
我が儘で、母に迷惑ばかりかける父。
何者にも屈しない強く逞しい母。
この二人がキャラクターがユーモラスで、未来の息子となる主人公と絡んでいるだけで楽しい。

物語終盤で明かされる事実にもグッとくる。
おそらく、劇団ひとりは自身が結婚し、子供ができ、父になることで、父の視点から語りたくなったんだろうなと思う。
劇団ひとりが語りたいメッセージの熱量がしっかりと伝わってきた。
この手の良い親子映画を観ると、独身である私は結婚に関心を持ててくる。
良い家族を築いた人間は、心からの幸せを得られるんだろうなと思う。

クライマックスに見せてくれる大泉洋のマジックも良かった。
ノースタントでやったらしく、確かワンカット?で見せてくれるマジックの連続は見応えがある。

ただ、1つ気になるのが本作は、『浅草キッド』に似ているようにも思える。
舞台が浅草であったり、TVへの進出を試みる展開であったり、類似点が多い。
結末に向けての展開もどことなく既視感を覚えてしまった。
贅沢を言うのなら、もっと異なる脚本を見せて欲しかったところ。

タイムスリップを題材としたおすすめ作品はコチラ。

■ハッピー・デス・デイ

青天の霹靂の作品情報

■監督:劇団ひとり
■出演者:大泉洋
柴咲コウ
劇団ひとり
■Wikipedia:青天の霹靂
■映画批評サイト「rotten tomatoes」によるスコア
TOMATOMETER(批評家):-
AUDIENCE SCORE(観客):80%

青天の霹靂を見れる配信サイト

U-NEXT:○(見放題)
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(見放題)○(Blu-ray)、原作はコチラ
Netflix:-
※2022年6月現在

-⑤人生の節目

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名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。