映画の海

約1100本の映画を鑑賞した小説家志望の男が、ネタバレなしで映画のレビューや解説を書いてます。(直近で観たものに限る。たまにアニメ・ドラマ・小説も)面白いおすすめ映画を探している人向けのブログ。

②金の羊毛

映画『女子高生に殺されたい』ネタバレなしの感想。女子高生に殺されるために高校教師になった男を描く

投稿日:

■評価:★★★☆☆3

「マイノリティな欲求」

【映画】女子高生に殺されたいのレビュー、批評、評価

『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』の漫画家・古屋兎丸の同名漫画を原作とし、『アルプススタンドのはしの方』『愛なのに』の城定秀夫監督による2022年公開のスリラー映画。

女子高生に殺されたいがために高校教師になった男・東山春人。人気教師として日常を送りながらも“理想的な殺され方”の実現のため、9年間も密かに綿密に、“これしかない完璧な計画”を練ってきた。彼の理想の条件は二つ「完全犯罪であること」「全力で殺されること」。条件を満たす唯一無二の女子高生を標的に、練り上げたシナリオに沿って、真帆、あおい、京子、愛佳というタイプの異なる4人にアプローチしていく……。

古屋兎丸の漫画は未読だが、『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』は映画で鑑賞済み。
一般受けというよりかは、コアな漫画ファンに支持されそうな、クセのある作風の作家といったイメージが強い。

本作は、設定から非常に興味深い。
女子高生に命を奪われたい、願望を持つ男性高校教諭の物語。
普通、物語といったら、「バスケの大会で優勝したい」「可愛いあの子と付き合いたい」といったポジティブな目標を追いかける物語が多い。
だが、本作は真逆である。
死=ネガティブ、かどうかはおいといて、非常に尖ったダークな目標を持つ男が主人公である。

冷静に考えたら、人生のゴールといえば死である。
果たして、理想の死に方を考えている人間はいるのだろうか?
私のように、おぼろげに、「苦しくない死に方が良い」程度のアバウトなイメージはある人は多いだろう。
だが、本作の主人公のように、具体的に「こういう最後を迎えたい」とイメージしている人は少ないのではないだろうか。
本作のせいで、ついつい、自分にとっての理想的な最後の迎え方、というものを考えてしまった。

映画の内容としては、そこそこ面白い、といった具合である。
アホみたいな設定なので、もっと主人公はコミカルな言動を取り、コメディタッチな展開を迎えてくれるかと思った。
思った以上にコメディ演出が少なく、地味な印象だった。

主人公は、鑑賞前のイメージ以上に真面目。
真剣に「キャサリン」と称する女子高生に命を奪われようと、計画を立てている。

この計画を、序盤に明かしてもいいと思う。
序盤に明かしてくれることで、計画がフリとなる。
そのため、物語が進むにつれて、観客は「この計画をどう達成するのか」と期待して鑑賞できる。
計画が明るみになるのは、計画実行直前である。

また、計画自体も非常に地味である。
もっと、トリッキーでユーモラスかつ、完璧に計算された魅力的な計画であって欲しかった。
計画自体の魅力が欠けているので、あまり、後半への展開がワクワクしない。

キャラは魅力的で良いと思う。
ストーリーの展開や演出には物足りなさが残る。

学園が舞台となる(一部を含む)おすすめ作品はコチラ。

■君の名は。

■きみはいい子

■バッド・ジーニアス 危険な天才たち

■セブンティーン・アゲイン

■レディ・バード

女子高生に殺されたいの作品情報

■監督:城定秀夫
■出演者:田中圭
南沙良
河合優実
莉子
茅島みずき
細田佳央太
加藤菜津
久保乃々花
キンタカオ
大島優子
■Wikipedia:女子高生に殺されたい

女子高生に殺されたいを見れる配信サイト

U-NEXT:-
Hulu:-
Amazonプライムビデオ:○(見放題)、原作はコチラ
Netflix:-
※2022年6月現在

-②金の羊毛

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

名前:柴田
年齢:30代
小説家志望。
趣味は映画、読書、ゲーム(最近はスプラトゥーン2)、お笑い、筋トレなど。
長所は人を楽しませることに一生懸命、短所は顔が丸い。